サクラソウ (4月22日) [横浜市こども植物園]
サクラソウ(桜草)は今、多くの家庭の花壇や鉢、プランターで守ることが出来る可愛いきれいな花だという感覚しか
なかったのですが、
こども植物園」の「サクラソウ展」を見て思ってもいなかったことを知りました。そして、よく目にするのはニホンサクラソウではな
くセイヨウサクラソウのようです。
サクラソウ花壇 4月24日に載せましたが、再掲載です。
サクラソウについての説明がありましたので抜粋を載せます。
サクラソウ(桜草)は花菖蒲、朝顔、菊などと同じく江戸園芸を代表する伝統植物で、
サクラに似た形の桜色の花が咲くサクラソウ科サクラソウ属の多年草。
日本から中国北東部にかけて自生分布するが、日本では四国と沖縄を除く各地に分布し、
北海道から東北地方では
低地に、関東から中部・山陰・九州では高原の湿地に生え群生する。
サクラソウは高原の山地から流れ下り江戸で花開いた。関東西北部の高原から洪水によって流され、
下流の原野に
二次的な自生地が生まれ、ことに荒川下流に大群生地ができたのは江戸という大都市が
生まれたことがその背景にある。
大規模な荒川の改修により大原野が出現し、毎春の野焼きと
増水による泥土の体積が大増殖を促した。
あるとき荒川の原野に鷹狩りに出かけた徳川将軍が足元に咲くサクラソウの可憐さに心を留められ、この様子を見ていた
供の武士の中に持ち帰り栽培を始めたものがいて、それが後に直参旗本の間に
サクラソウ作りが広まった発端だという伝承がある。
サクラソウの園芸品種は享保年間(1716~35年)に荒川の原野に群生した野生種を親として
改良発展させたことに始まり、
その時代に作出された品種が現代にも『南京小桜」として伝わっている。現在、300種余りの品種があり、その半数は江戸時代
から脈々と受け継がれてきたものと云われている。
花の観賞ポイント
● サクラソウはもともと野草であり趣味として楽しむ草花だから、どのように楽しんでも構わないが、
品種毎に植え、間口1間、5段の棚に33鉢を千鳥に並べたサクラソウ花壇に飾り鑑賞するとその美しさは倍増する。
● 花は目の高さで観賞するのが最も美しい。
● 花は同じ高さにそろって咲くことをよしとする。
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野生種と名札に書いてあった一株 4月23日に一度アップしていますが、再掲載です。
サクラソウが武士の趣味であり、観賞の仕方もあるというのは全く知りませんでした。武士というと無骨者、それとサクラソウの
取り合わせが面白いというか意外と云うか。
本日はこれにて。
確かに、武士と野草は似合いませんね。江戸時代の平和な時でしょうね。
by takenoko (2014-04-26 06:54)
お早うございます。
なーるほど、でした。
いい天気。
by 夏炉冬扇 (2014-04-26 09:11)
白のサクラソウは珍しいですね。
by mamii (2014-04-26 14:09)
観賞ポイント ・・・・ なんか面倒くさそー 。
by dojita (2014-04-26 15:28)
◎ takenoko さん
こんばんは。
そうですね、平和なときでもありますし、上役にごまをすることもあったんでしょうね。
◎ 夏炉冬扇さん
こんばんは。
意外なことがあるもんですね。
GW初日、いい天気でした。
◎ mamii さん
こんばんは。
今までサクラソウはよく見ていませんでしたが、白は元々自生していた野生種にあったようですよ。
◎ dojita さん
こんばんは。
日本の文化伝統にはそういうところがありますね。お茶にしろお花にしろ、古典芸能なども必ず決まりきったことをやりますね。
by 斗夢 (2014-04-26 17:51)
鑑賞ポイントにしたがってサクラソウを鑑賞すると、本当に美しさが増すのかしら?
試してみたいですねぇ。
by ai-maron (2014-04-26 19:43)
江戸の時代から伝わる園芸種、お侍さんが
丹精込めて育てている様子が想像されます(笑)。
by ため息の午後 (2014-04-26 22:05)
武士が丹精こめて園芸をする姿を想像するだけで何となく滑稽な気がしますね。
でもうなずけますよ清楚な小さな花ですが本当に可愛いですよね。
by 馬爺 (2014-04-26 22:20)
◎ ai-maron さん
おはようございます。
誰が決めたんでしょうね、こうでなければならないと云う人が何の世界でも必ずいますね。
試行錯誤の結果、一番美しく見えたんでしょうね^^。
◎ ため息の午後さん
おはようございます。
今でも新しい園芸種を一生懸命育てている人がいるそうですが、江戸時代に武士が育てたものが脈々と継っているということはサクラソウにそれだけの美しさがあるということでしょうね。
◎ 馬爺さん
おはようございます。
禁止令が出されたほどの椿なら分かるような気もしますが、サクラソウという小さな花に夢中になるのは将軍が愛でたばかりではない何かがあったんでしょうね。
by 斗夢 (2014-04-27 04:16)