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東日本大震災の報道が少なくなるのはいつ? [生きる]

 わが住むところに台風6号は雨風の被害ももたらさず、お湿りとひとときの涼しさを置き土産に去った。
 わが住むところは、自然災害の少ないところだ。今回も八百万の神々にお礼を云わなければならない。

 
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 林の奥、ブッシュの中に一本だけであっても目立ちカメラを向けたくなるものがある。
 人間もそうだが、与えられた条件の中でしか生きていけない。しかし、目立つ存在になるか、主役を取り巻くその他大勢になるか・・・はじめに引き継いだ生命が与えられた条件になる。


 7月20日、朝日新聞夕刊に出ていた記事。
 見出し「毎日 手を振り 3カ月」。白抜きで「福島の姉弟 峠の応援団」。
 二人は小学6年生(12)の姉と4年生の弟(10)。

 福島県沿岸部の被災地と福島市を結ぶ国道114号沿いに、平日は毎日朝(午前6時20分~)と夕方(午後4時半~)それぞれ1時間余り、一日も欠かさず雨の日もカッパを着て立つ。手には手作りのメッセージボード。カレンダー裏に書いたメッセージは「おかえり!!」「いつもありがとう」。
 行方不明捜索などで行き来する警察や自衛隊の車両に手を振り、「お疲れさまでした」と声をかけ3カ月。

 二人に対し活動最終日に車から降り、記念撮影をしてくれる警察官や自衛官も多い。「時にはつらい時もありますが、二人が応援してくれたおかげで、とても勇気づけられました」とお礼を書いた警視庁第6機動隊。二人の自宅には各地からたくさんの写真や手紙が届く。

 親がすすめたわけではない。全国から派遣されたたくさんの警察と自衛隊の車両が連なり、国道を横断できないほどだった状態を見て、「大きくなったら、人を助ける仕事がしたい」という弟が登校前と下校後に手を振るようになり、姉も加わった。

 最近は支援部隊の撤収が進み、一台も通らない日もある。「それはそれで、いいことなんだよね」と親子の会話。夏休みもしばらく続ける。

 姉のひとこと「警察や自衛隊の人が手を振ってくれるのがうれしい」。


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