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落ち葉 [ふるさと]

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 今年はサクラの紅葉が美しかったように思います。
 
  今、落ち葉は地面を豊かに覆っています。しかし、童謡「たき火」の情緒で落ち葉を見ることができないのです。たき火で「いも」を焼く情景も懐かしさばかりで思い出すことはありません。
 
 落ち葉、特に杉の葉は我が家にとって大切な燃料でした。
 
 生家は、広い敷地に母屋や納屋、家畜小屋などが点在していました。少しは庭木が植えられ花もありましたが、庭の主な役目は農業の作業場だったのです。敷地を「屋敷」と言っていましたが、西側には杉の木が主の林になっており、その中にクルミの木や栗の木がありました。杉は、将来家をて替えるとき材料にするものだったようです。西風から家を守る役目もあったようです。
 
 燃料として重要な杉の葉は、子供が集める仕事でした。杉の葉を拾うために林の中に入るのは恐ろしいことでした。なにが出てくるかわからないからです。杉の葉は、ご飯を炊くかまどで燃されました。或いは、囲炉裏で燃され、自在鉤につるした鍋で料理が作られ、串に刺した魚が焼かれました。今のように電気ガスはありません。精々木炭や練炭を燃料とした七輪です。
 
 親は、子供を、例え小学生であっても働き手の一員と見なし、子供の教育や躾けに特別に気を遣っているようには見えず、子供と一緒にゲームなどで遊ぶことはありませんでした。仕事が忙しかったのでしょう。働きづめだったのです。教育は、先生を尊敬し先生にお任せしていたようです。
 
 私は、いまもこのような田舎に根を下ろしています。繋がっているつもりです。勿論、子供のころの田舎と今は比較できない程変化しています。しかし、昔の田舎を私は引きずっており、何か判断しなければならないとき、その尺度にしているようです。もしかして、田舎とのつながりが切れたとき、多分私は漂泊者になってしまうでしょう。 

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コメント 12

ayasolo

こんばんわ。
サクラの紅葉ですか....。
今年はこちらは紅葉はだめだと思っていましたが、
言われてみるとそれでもきれいだなと思うところは
確かにサクラ並木でした。
いつも楽しみにしていた某小学校にありますイチョウの巨木が今年は異常な寒気ではやいうちに葉がおちてしまって、悲しかったです。
来年も紅葉をたのしみにまっていることでしょう。
by ayasolo (2009-12-03 21:26) 

ナビパ

日曜日ですが桜並木のコースをお散歩してきました。
桜の木の葉っぱの落葉も独特で残っている葉が何とも哀愁があるのを感じました。
子供心からの積み重ねは今でも生きているのですね。
多分私も・・・
by ナビパ (2009-12-03 22:24) 

beluga

杉の落ち葉、僕の母親の実家は農家でしたが、
そういえば、冬になると庭一面にすぎの落ち葉が敷いてありました。寒いところだったので、庭に霜が降りるのを防ぐためだったと思います。
田舎に対する思い、僕も共感します。

by beluga (2009-12-04 01:01) 

のこ

モミジやイチョウではなくても、
落ち葉というものはなんだか魅力的ですね。
来年も楽しみです( ̄m ̄*)
by のこ (2009-12-04 04:34) 

斗夢

ayasoloさん
おはようございます。
例えば、ちょっとした気温の高低で強いはずの木々が影響を受けるのを見ると、これが地球規模で起こっていると思うと恐ろしくなります。

ナビパ さん
おはようございます。
あまり気にしていませんでしたが、よく見ると桜の紅葉も綺麗ですね。
歳をとったせいか子供の頃の思い出が湧き上がってくることが多くなりました^^。

beluga さん
おはようございます。
今もそうだと思うのですが、人は生きるために様々な工夫を自分でし継続するものですね。それが風物詩になったりして^^。

のこ さん
おはようございます。
かき集める人は大変ですが、木にとってはこれからの栄養になるものです。歩くところは別として、落ち葉は木のためにも見るひとのためにも在るが儘にしておいて欲しいと思うのは身勝手でしょうか^^。
by 斗夢 (2009-12-04 05:10) 

せつこ

こちらは落ち葉も終わってしまいました。
by せつこ (2009-12-04 06:06) 

奥津軽

落ち葉キレイです!
by 奥津軽 (2009-12-04 06:45) 

やまがたん

本日は忘年会の幹事と準備に忙しいため
申し訳ありませんがコメントは改めてさせていただきます
( ゚∀゚)o彡°☆オウエン!ガンバレ☆
by やまがたん (2009-12-04 07:33) 

タッチおじさん

焼き芋を、思い出します
皮の付いた栗など、焚き火に入れ
パチンとはじける音で女の子を驚かせ
た事、など...など

学校の教育より家庭での親の姿勢
でしょう、どんな形にせよ、
母が賢明に子供の為に働いている姿でしょう
そんな母を裏切れませんよ
ふれあいは素晴らしいですね (^_-)-☆
by タッチおじさん (2009-12-04 09:09) 

未来

斗夢さんの幼いころの想い出と、
ぼくの想い出はぴったり重なりますが
家屋敷の大きさが大分違うようです。
ぼくも未だに田舎を引きずっています。
by 未来 (2009-12-04 10:56) 

乃亜

今は赤、黄と街に葉が散らばってますね。

焚き火ですか~
今、そんなことをしたら通報されちゃいますよね。(笑)

でも、その中で焼き芋・・・美味しいでしょうね~(― ―*)。。oO(想像図)
by 乃亜 (2009-12-04 12:05) 

斗夢

せつこ さん
おはようございます。
こちらも葉っぱついていない枝が目につくようになりました。

奥津軽さん
おはようございます。
自然には美しいものがたくさんありますね。
いつも雄大な写真を楽しませていただいております。

やまがたん さん
おはようございます。
公私共にお忙しいようですが、年末を控えご自愛ください。

タッチおじさん さん
おはようございます。
そうでした、栗も焼きました、一部キズを付けて、そうでないと破裂してしまう^^。
男親として逃げるわけではありませんが、しっかりした家庭を作り子供を育てるのは母親です。
男女平等とか女性の自立とか云われていますが、子供を育てることが最も大切な事だと思っています。

未来さん
おはようございます。
ただ広いだけです。金持ちは庭もきちんとしていましたね。
親がふるさとを離れて、その子、孫が根無し草になるのではなく、たとえ大都会であろうと生まれ育ったところに根をはやしてもらいたいと思っています。

乃亜 さん
おはようございます。
焚き火は街中ではできませんね^^。
焼き芋と云ってもさつまいもは贅沢で、ニドイモと云ったじゃがいもでした。それでもおいしいおやつでした。
by 斗夢 (2009-12-05 07:55) 

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